【映画で観る障害】くちづけ【親亡きあと問題に備える5つのこと】

こんにちは、かまぼこです。

今回の映画のご紹介は、2013年日本映画のくちづけです。

結末に賛否両論がありますが、涙なしでは見られない映画です。

障害者を取り巻く問題が随所に表現されています。

きょうだい児問題お金の問題犯罪問題偏見問題ご近所問題えん罪問題など・・・

その中で、今回は親亡きあと問題について、考察していきたいと思います。

まだまだ先のことで実感がありませんが、避けることはできないことです。

かまぼこ
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今回は、ちょっと重いテーマですね。

登場人物

貫地谷しほりさんは、この作品で第56回ブルーリボン賞主演女優賞を受賞されたそうです。

登場人物を簡単にご紹介します。

  • 阿波野マコ (貫地谷しほり)

  ピュアな30歳。心は7歳で知的障害あり。父いっぽんが大好き。

  • 愛情いっぽん(竹中直人)

  元漫画家で、マコの父。グループホーム(ひまわり荘)に住み込みで働く。

  • うーやん (宅間孝行)

  グループホーム(ひまわり荘)の住人。35歳で知的障害あり。マコと結婚希望あり。

  • 宇都宮智子(田畑智子)

  うーやんの妹。うーやんの保護者代わり。

  • 国村はるか(橋本愛)

  グループホーム(ひまわり荘)の主人・国村の長女。障害者に対して偏見がない女子高生。

  • 国村真理子(麻生祐未)

  国村の妻で、はるかの母。グループホーム(ひまわり荘)の母親的存在。

  • 国村先生(平田満)

  グループホーム(ひまわり荘)の主人で、国村医院の院長。

あらすじ(ネタバレあり)

かまぼこ
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この映画は、最初に結末が出ています。

ということで、最初からネタバレありです(^^♪

映画の冒頭は、12月のクリスマス。

ニュースで「グループホームのひまわり荘で、漫画家の愛情いっぽんさんの長女の阿波野マコさんが亡くなっているのが見つかりました。」と流れます。

物語は、その年の4月に遡ります。

ひまわり荘では、4人の障害者が生活しています。

うーやんは、姉の智ちゃんが結婚することに納得できずにいます。

そんな中、愛情いっぽんが娘のマコちゃんを連れてひまわり荘で住み込みで働きながら生活することになりました。

うーやんとマコちゃんは、不思議と波長が合い仲良くなります。

うーやんとマコちゃんは結婚の約束をします。

はるかのクラスメイトがひまわり荘に見学に来ます。

そのクラスメイトは、障害者を差別します。

うーやんは、失礼な言動のクラスメイトから、はるかを守る為に、クラスメイトを追い出します。

智ちゃんの婚約者が障害がある兄 うーやん の存在を受け入ることが出来ず、結婚が白紙になります。

7月。

ひまわり荘の入居者の親が障害者年金を使い込んでいることが発覚します。

1年以上ひまわり荘の利用料の支払いが滞納している為、その入居者に出て行ってもらうことになります。

いっぽんの体調が悪化してきます。

いっぽんは、自分の余命が短いことを知り、マコちゃんを施設に入れることにします。

マコちゃんは、いっぽんと一緒がいいとパニックになります。

失恋した智ちゃんは、しばらく考えた末、兄 うーやん と生活することを決断します。

うーやんは、ひまわり荘を退所します。

10月。

ひまわり荘は、一旦閉鎖することになりました。

マコちゃんは施設に入るも、性被害のトラウマがあり、施設から脱走を繰り返します。

脱走したマコちゃんは、誰もいないひまわり荘に戻ってきてしまいます。

11月。

ついに、いっぽんは重大な決断をします。

マコちゃんは、もう施設に戻る必要はないと。

追い詰められたいっぽんは、ひまわり荘でマコちゃんを・・・

親亡きあとの為に、5つの大事なこと

映画では、実話を元にしているそうで、悲しい結末となりました。

我が娘、ちくわもマコちゃんと同じ女の子です。

映画のマコちゃんとはタイプが違いますが、重なる部分もあり、見ていて辛かったです。

かまぼこ
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最後には、涙涙です(>_<)

この結末には賛否両論があるようですが、問題提起として捉えてみることにしました。

いっぽんは、どうすればよかったのか。

障害のある子の「親なきあと」著:渡部伸さん』を参考にご紹介します。

本では、次の5つのこと押さえて欲しいと解説されています。

親亡きあとの生活のために

①定期的にお金の入る仕組みを用意する

②お金が子どもの生活に使われる仕組みを用意する

③住む場所を確保する

④入院のリスクに備えて医療保険に加入する

⑤困ったときに頼れるルートを確保する

お金も大事ですが、何より、障害者本人を支える人々が周囲にいてくれる環境を整えてあげることが一番大事のようです。

全国にある「親なきあと相談室」や「共生型グループホーム」の存在は、この本で初めて知ることができました。

積極的に自ら情報を収集し、知っておくことは大事ですね。

かまぼこ
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将来への漠然とした不安が、この本のおかげで具体的な対処法を知ることができました。

大丈夫、方法はあります!

まとめ

今回は映画くちづけから、親亡きあと問題について考察しました。

私自身、大変勉強になりました。

映画では追い詰められてしまった いっぽんさん でしたが、現実世界では、マコちゃんも幸せに生きることができる仕組みは出来つつあるようです。

親亡きあと問題は、まだまだ先のことのように感じますが、災害が多い日本で、いつ何が起こるか分かりません。

まずは、困ったときに頼れるルートを探しておく、具体的な連絡先を準備しておくだけでもいいと思います。

かまぼこ<br><br>
かまぼこ

何事も、備えあれば患いなしですね!

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