初めての言語訓練
ちくわが3歳5か月時点で、発達センターの主治医からの紹介状を持って、総合病院のリハビテーション科を尋ねました。
そこの総合病院の耳鼻科で、滲出性中耳炎の治療も引き続き行っていましたので、ここの病院へ何度も通うことになりました。
3年8か月に及ぶ言語訓練へスタートです。
言語訓練では、言語聴覚士さんとちくわと私の3人で1回40分程、週1回のペースで行うことになりました。
言語訓練の具体的な内容
ちくわが3歳10か月時点での言語訓練の内容は、以下の通りです。
記録としてメモしたものがあったので、それを基に載せます。
記録より抜粋
1.パズルボックス(ピースとボックスにそれぞれ同色のシールが貼ってある)
2.つまみが付いた動物の型はめパズル
3.つみきの色分け(赤、青、緑、黄、橙)と、そのつみきを碁盤目状の枠に立てて、型はめ
4.女の子のパーツ(髪の毛、顔、お腹、腕、脚)の型はめパズル
5.公文の2~9ピースの大きなパズル(ステップアップジグソーパズル)
6.お菓子を使ったPECS(後述参照)のフェーズ2の訓練
1~6の順番をカードで示して、言語聴覚士さんにカードを渡しながら進めていきます。
また、2と4はピースとカードを交換して渡したりしますが、2の乗り物バージョンの時は、ちくわが言葉でピースを要求するので、カードは使いません。
他には、
・ひも通し
・アンパンマンのぬいぐるみの口に指示した食べ物のカードを入れる
・大小のカードを使って、大きさの違いを認識させる(例:大きなバナナくださいor小さいバナナくださいと言語聴覚士さんが言うと、ちくわがそのカードを言語聴覚士さんに渡す。)
・型を使って絵を描いたり塗ったりする
などです。
はじめには、出来なかったつみきの色分けが、色の名前を言いながら分けることが出来るようになり、少しずつですが進んでいます。
本人もリハビリを楽しんでいる様子です。
おすすめのパズル
家では言語訓練でも使用していた公文のパズルを購入して、よくやっていました。
パズルは、上達が目に見えるので、達成感がありました。
ステップ1からだんだんと上のレベルに買い揃えていくのも楽しかったです。
言語聴覚士さんの体験談が希望の光
保育園では、顔見知り程度のママ友はいましたが、ちくわは、お友達と遊ぶ約束ができないので、仲のいいママ友はいませんでした。
相談相手がいない中、言語聴覚士さんが日常的な相談相手となり、彼らの成功体験談を聞くのが、当時の希望の光でした。
まず、言葉を発する為には、言葉とは相手とのコミュニケーションの手段であることを認識させる必要があるそうです。
当時のちくわからのコミュニケーションは、いわゆるクレーン現象か、絵を描くことでした。
保育園での出来事は、ちくわの絵を通して知ることが多かったです。
絵カード交換式コミュニケーションシステム(PECS)の習得へ
言語聴覚士さんからの提案で、ピラミッド教育コンサルタントオブジャパン(株)が行っている絵カード交換式コミュニケーションシステム(PECS)の習得を勧められました。
そこで家庭でもできるようにと、私が講習会に参加してみることにしました。
今でもはっきり覚えていますが講習会の日は、2011年3月12日と13日でした。
東日本大震災の次の日でした。
講習に集中できる心境ではなかったことを覚えています。
しかし、講習会場は満員でした。質疑応答の様子から、私のような保護者もたくさんいました。
ここでしっかり勉強して、ちくわの言葉を引き出そうと決心しました。
400ページ以上あるマニュアルに沿って講習会を行いました。
PECSには、フェーズがⅠ~Ⅵまであり、段階に沿って実践しながら学習していきます。
なるほど、こういうやり方があるのかと内容の濃い2日間でした。
家に帰り、さっそくPECSに使用するファイルを手作りしました。
まさにスモールステップで、1個ずつ攻略してやる!と意気込みました。
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