入学後の最初の行事
無事、保育園を卒園し、小学校の支援級へ入学しました。
最初の行事は、5月に開催される運動会です。
私のいる地域では、人数が少ないので、校区の運動会と小学校の運動会が合同で開催されます。
校区に住む、子供から大人が一緒に競技に参加します。
4月に入学して、5月に運動会ですから、練習期間も限られています。
ちくわにとって、入学後の最初のハードルが運動会でした。
運動会はみんなに注目される最初の行事なので、プレッシャーもありますね。
運動会が辛い理由
ちくわは小学6年間通して、ずっと運動会が苦手でした。
発達障害児にとって、運動会は練習を含めて、辛い要素てんこ盛りです。
●大きな音がする
●練習が厳しい
●練習で疲れる
●みんなと同じようにできない
●勝ち負けにこだわる
先生も、ついつい指導に力が入ってしまって、大きな声が出ます。
先生が全体に向かって叱る様子も、自分が怒られているように思ってしまい、よく泣いてしまっていたそうです。
苦手な競技3選
ちくわが6年間を通して、特に苦手な競技は3つありました。
かわいそうなくらいに負担になっていました。
綱引き
綱引きはが苦手な理由は、ずばりピストルの音です。
他の競技でもピストルを使っていますが、綱引きのピストルが特に苦手なのは、終わりの合図がいつなのかが分からない点です。
綱引きの最中は、いつ鳴るか分からない発砲音が怖すぎて、ずっと泣きながら耳を塞いでいますので、綱を引くどころではありません。
ここまでくると可哀そうでした。
スタンツ
スタンツは、見た目は何とかできましたが、ストレスが大きかった競技です。
ちくわは低緊張気味(体がグネグネ)なので、体に力を入れて緊張させて維持することが難しいです。
そして体格の良いちくわは、同級生を支える役目が多いです。
もし、力を抜いてしまったら、同級生が怪我をしてしまいます。
本人は、それを承知でとても頑張っていました。
親としてはその姿に感動しますが、本人はスタンツの練習がとても苦痛でした。
騎馬戦
体格の良いちくわは、騎馬戦では馬の役となります。
5年生の時は、正面の馬の役でした。
スタンツと同様に、体に力を入れないといけないので、苦痛だったようです。
騎馬の人数を増やしたり、組み方を工夫してもらいました。
練習がとてもストレスで、
もう、学校に行きません!
と宣言していましたが、何とか頑張りました。
対策
先生とも話し合い、対策を考えました。
『音』に対する対策は、おなじみのイヤーマフです。
綱引きでは、イヤーマフを装着しながら参加しました。
しかし、苦手意識が出来てしまっていましたので、時すでに遅しで、泣きながらの参加でした。
最初から装着させておけばよかったかなと後悔しました。
騎馬戦の低緊張から来る苦痛は、6年生の時には、ついに本人が参加を断固拒否し、「見学」措置となりました。
【追記】中学編 そして完全解決へ
中学になって運動会は体育祭となりましたが、相変わらず苦手です。
中学1年生の時はゼッケンをハサミでズタズタに。
中学2年生では、練習が始まると朝食が喉を通らなくなりました。
そして中学3年生。
ついに体育祭との付き合い方に結論が出ました!
体育祭に関することすべて参加を拒否です。
体育祭の練習時間になると、放デイさん行くことで、練習の音も入らないようにしました。
このことで、やっとちくわの心に平和が訪れました。
これにて運動会・体育祭との闘いが終了しました。
長かったよ、長かった~。
本人が自分の意思で参加を拒否できたことを、褒めてあげたいと思います。
まとめ
運動会は、ちくわにとって大きなハードルでした。
しかし、短距離走やソーラン節などは意外と好きなようでした。
個人でできる競技は、問題にならないことが多かったです。
小学校の時は親も何かしら競技に参加させられましたが(笑)、今となっては、いい思い出です。
完璧に種目をこなすことを求めるより、出来るものに参加するくらいの感覚がちょうどよかったです。
運動会がきっかけで、不登校になってしまう子もいると聞きました。
大きな行事の前は、子供はストレスを抱えているはずです。
子供のちょっとした変化に早く気付いてあげて、早急に対処してあげたいものですね。
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