どうしてうちの子が
『どうしてうちの子に限って、発達障害になったんだろう。』
親なら、このように思うことがあるかもしれません。
例えば、
『どうして私は、女に産まれたのだろう。』
『どうして私は、日本人なんだろう。』
なども、明確な答えが出ない疑問です。
しかし、この疑問に対して私が最近、腹落ち(納得)した考え方がありました。
今回は、その考え方をご紹介します。
遺伝だから
以前、発達障害の原因は遺伝!は本当?【我が家のケース】でご紹介しましたが、我が家の場合は、素人判断ですが、遺伝的要因が強いのかなと感じています。
これが仮に事実だとしますと、ちくわが発達障害なのは必然となります。
顔や体格が親に似るのと同じです。
こうなってしまうと、諦めというか運命です。
悟空が強いのは、地球人ではなくて地球育ちのサイヤ人だったから。
しかし、その後の選択はできます。
療育・見える化・環境調整等により、困りごとを減らすアプローチができます。
未来は自ら作り上げていけます。
少数派であるから
『発達障害 生きづらさを抱える少数派の「種族」たち 著:本田秀夫』
この本の中では、
「ふつう」=多数派
「発達の特性がある人」=少数派
であること、
多数派と少数派には優劣の差がないこと
多数派向けに組み立てられている生活を少数派向けに調節すれば、生きづらさは軽減する
とあります。
世の中の仕組みは、多数派向けに作られています。
その中で、少数派の人が生きづらいのは当然ですよね。
それが、現在は「障害」として表現されています。
半世紀も経たずして、不動産が負動産になる時代です。
価値観は、どんどん変化します。
ちくわは、少数派っていうだけです。
この本、おすすめですよ(^^♪
種の保存の為に存在する必要があるから
面白い論文がありました。
ニホンザルで自閉スペクトラム症と特性を確認 自然発生例ではヒト以外では初めて
ニホンザルで、ある個体が自閉スペクトラム症の特性と類似した行動特徴をもつことが発見されたというものです。
この中で、このニホンザルについて
正常な仕組みの不具合としての「疾患」ではなく、定型発達との間に連続性をもちながら、一貫した本来の在り方として自然界に存在している可能性が考えられます。
とあります。
また、
自閉スペクトラム症の特性を持つサルが、野生のサルの社会でどのような「機能の障害」を経験しているかわかりませんが、種の持つ多様性の一部として共生しているのかもしれません。
免疫系における血液型のように、脳神経系において多様な型が共存することもあり得ます。
私たちヒトの場合、自閉スペクトラム症の特性の一つである、高い「システム化能力 (systemizing ability)」のおかげで文化が発展してきた面が大きい、とも言われています。」
と記載があります。
つまり、種の保存の一部を担っている存在といったところでしょうか。
大変、興味深いです。
ちくわは、種の保存に為に貴重な存在なのかも!
まとめ
今回は、明確な答えが出ない疑問『どうしてうちの子に限って、発達障害になったんだろう。』に挑戦してみました。
そもそも、このような問いかけは、答えを求めていないのかもしれません。
しかし、存在への考え方を知ることはできます。
みんな自分は存在する価値がある人間なんだと自己肯定できる環境が作れること、
そんな世の中になるといいですね。